奏者へのインタビュー

奏者へのインタビュー

奏者になって良かったこと・やりがいは?
一期一会だからこそ、自分の演奏でご家族が喜んでくださることがやりがいを持てます。
ご家族にとっては一度しかない儀式であるだけに その儀式を音楽で演奏・演出するという緊張感はありますが、「ありがとう良かったよ」と温かいお言葉お声を頂いた瞬間は、本当にやって良かったこれからも良い演奏をお届けしようという思いが出てきます。
セレモニー奏者でなければ経験できないことをたくさん経験しその中で自分の演奏をお届けすることできることは本当にやりがいを持てる仕事だと思います。
奏者にとって一番大変なことは?
新人の頃は、リクエスト曲を練習し準備していくのが一番大変でした。
弾くだけで精一杯になることもありましたが今では、音色にもこだわりいかに原曲に近い演奏ができるかという自分なりのこだわりももちながらのぞめるようになりました。
奏者として心がけていることは?
良い演奏をお届けするということは当たり前ですが、司会者さんやスタッフやサービス係の方々、関わるすべての人たちとのコミュニケーションも忘れずにを心がけています。「してあげる」ではなく「させて頂いている」精神をもって式にのぞんでいます。
奏者として演奏以外のやるべきことは?
司会者さんや担当者との式の打ち合わせ。
ご家族・喪主様へのご挨拶 演奏に入る前に行います。
式の中では、打ち合わせ通り進まないこともある為、司会者さんと息をあわせながら空気を読み対応しています。
仕事の依頼はいつくるの?
基本 前日~2日前 メールにて連絡がきます。
譜面はどうしているの?
式の定番曲に関しては、事務所から譜面を渡されます。
リクエスト曲は、事務所に準備して頂いてFAXしてもらってます。
ご家族からセレモニー奏者になることの反対はありましたか?
ありました。偏見もあったと思います。
でも、今では リクエスト曲練習をしていると「明日は何を弾くの?その曲はなんて曲?」と聞いてきます。
演奏料は?
実は知らずにはじめました(笑) パートの時給よりは多くもらえます。
仕事も自分の他の仕事と調整できながらできるので家族・家庭があっても大丈夫です。
これから奏者を目指す方にメッセージ
葬儀の演奏というと暗いイメージしかなかった私ですが、お別れシーンのリクエスト曲で故人様が好きだった演歌や色々な曲を演奏することに最初は驚きましたが、いまでは、自分が葬儀に参列した時、音楽が無い葬儀には、不自然さ・違和感・虚無感を感じるようになりました。
セレモニーに音楽はとても大事だと思います。

Message

私たちは、縁あって鍵盤で音楽を奏でる能力をいただきました。そんな私達が、たくさんの方たちの人生最後の瞬間を想い出の音楽でお見送りできることは、本当に貴重な体験だと思っています。
私たちは、お式の前日夜に、ご家族様からリクエスト曲の依頼をうけます。

”リクエスト曲”というと少し軽く聞こえるかもしれませんが、このリクエスト曲は、ご家族様とお亡くなりになった方とを結ぶ大切な思い出の曲なのです。中には、戦争を体験された方がその辛い時期を乗り越えるために歌ったメロディ、仕事で行き詰った時、家族と気持ちが離れてしまったとき、病気で辛い時、大好きだった映画やテレビドラマの主題歌、演歌歌手の熱い思いをお歌いになったメロディなど、本当に様々な想いがこのリクエスト曲には込められていると思います。私たち奏者は、そんなリクエスト曲の準備をしながらお亡くなりになった方の人生に想いを馳せるのです。
そして、当日お別れのご準備の時、私は、お亡くなりになった方からご家族の方への想いが届きますように・・・と願いを込めてリクエスト曲を演奏しています。勿論お別れときには、何度胸にこみ上げてくるものを抑えたかしれません。
でも、そんな想いを共有させていただけるからこそ、改めて自分の人生を振り返り、自分自身も、周囲の人たちの大切さを改めて強く感じるのです。そうして、この世に生かされている事に心から感謝できるようにもなりました。
人生最後の、大切なセレモニー。会葬者の方たちの心に寄り添いながら音楽を奏でられるのは、セレモニー奏者だけです。
今では、そんな貴重な経験をさせていただける、この仕事に誇りと喜びを感じています。
是非、そんな想いを一緒に共感できる新しい仲間との素敵な出会いを信じて、皆様の心よりご連絡をお待ちしています。

Jewel Music セレモニー奏者代表 芦谷真由美

奏者へのインタビュー

1ヶ月足らずの入院生活で主人が逝ってしまい、あまりにもの慌ただしさの中、自分の心の整理がつかないでいる時、今まで知らなかった「葬儀での生演奏」があることを知りました。 音楽を聞くことで少しでも心穏やかにできればと、お通夜・葬儀で演奏して頂きました。
主人との想い出が走馬灯のように思い出されてもっとしてあげることがあったのではないか、もっと聞いておくことがあったのではないか、と茫然とし心が乱れている時に 音楽はこころ静かに少し自分を取り戻せることができました。
バタバタとした時間でではなく 心穏やかに見送ってあげたいと冷静さを取り戻すことが出来ました。お別れの仕方はいろいろあるかと思いますが、生演奏をして頂くことにより心安らぐ時間を持てたことに感謝しています。
演奏ありがとございました。

大阪府 N.O様 60代 女性